病気になったら病院に行って診察を受ける、そして適切な投薬治療を受け回復を目指すというのが一般的です。しかしながら、病気というほどどこかが特別悪いわけではないけれど、何となく体がおかしいというとき、体調がすぐれない、不調が続くというときもあります。これらは生活リズムや食生活の乱れ、ストレスや環境も大きく左右するものですが、年齢的なもの、ホルモンバランスなども大きく影響します。
そんな時に訪れるのが漢方外来です。漢方というのは、身体の本来の働きを取り戻すためにゆっくり作用してくれるもの。根本的なものを即効性をもって治療する薬ではありません。漢方を内服することにより、体質改善を目指して少しずつ体を整えていくのです。
そんな漢方外来で働く看護師には、患者の身体の不調を読み取る力が必要とされます。患者自身、身体がおかしいとは思うけれど、それをはっきりと明確に分析して不調を訴えることはできません。そのため、何となくおかしいという訴えが多いのです。それを看護師の五感を使って、読み取ることが重要なのです。
もちろん漢方外来を行うのは医師ですが、看護師も身体の不調に合わせた漢方薬についても知っておく必要があります。漢方薬というのは様々な種類があり、処方されるのは一種類とは限りません。
また、通常病院で処方された内服薬と漢方を組み合わせて飲むことだってあるのです。そのため看護師も漢方薬の飲み合わせ、作用などについての知識を持っておくことが重要といえます。